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人間が皮膚からや呼吸などで発散している水分量は1日約1リットルと言われ、その他にも料理や入浴など、生活のなかで多くの水分を発散しています。またマンションでは、コンクリートは約10年にわたって水分を放出し、特に最初の数年は多くの水分を放出すると言われています。
気密性の高いマンションや近年の住宅は断熱性や遮音性に優れている反面、このようにして発散・放出された湿気が溜まりやすいつくりだと言えます。湿度が高くなる梅雨の時期は、結露やカビ、ダニなどが発生しやすくなるので、特に気を付けたいものです。
そこで、今回のコラムでは「住まいの湿気対策」についてまとめてみました。 |
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| INDEX |
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| 1.梅雨時の湿気と結露、カビ、ダニ |
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| 2.空気の流れと湿気対策 |
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| 3.具体的な湿気対策例 |
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| ○結露 |
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結露が発生するのは、冬ばかりではありません。
高温多湿の夏も、湿気を含んだ空気が部屋に流れ込み、知らぬ間に冷たい壁に結露が生じていたり、比較的冷えている地下室や土間などに生じていたりする「夏型結露」にも注意が必要です。
特に、雨が降った後の晴天時は湿気が多くなるので要注意です。 |
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| ○カビ |
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カビは、温度・湿度・栄養・酸素が揃うと繁殖し、特に20〜30度の室温と70〜95%の湿度があると発生しやすい状態になると言われていますので、高温多湿となる梅雨から夏の時期は発生しやすい時期となります。
カビは温度が10度以下になると繁殖が鈍りますが、冬でも室内は意外と快適な室温・湿度に保たれていて、カビが生き延びるには十分な環境となっているので油断は禁物です。
また、カビは栄養源のある場所でより繁殖しやすく、食べ物や石鹸カス、人間の体から出る垢などのたんぱく質といった有機物のほか、畳やカーテン、カーペットなどの布、電子部品や接着剤なども栄養源となるため要注意です。 |
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| ○ダニ |
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ダニはカーペットや布団、畳などどこにでもいます。そしてカビとほぼ同様の温湿度で繁殖し、人間の出すたんぱく質だけでなくカビも栄養にしてしまいます。従って、カビが発生するとダニも繁殖しやすくなります。
更に、ダニの出すフンや死骸などはアレル源にもなりますので注意したいものです。
多くのダニは、温度が20度以下になると活動が弱まり、35度以上になると生育できなくなり、湿度が55%以下では死ぬ比率が高くなるそうですから、初夏から初秋前後の時期は注意が必要だと言えます。 |
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マンションなどの住まいにおける湿気対策では、空気の性質を理解し、空気の流れをいかにつくるかが大切になります。
空気には、 |
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暖かい空気は湿気を含みやすく、湿気を含んだ空気が冷やされると結露を起こす。 |
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暖かい空気は上昇し、冷えると下降する。 |
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温度差があるときは、空気は冷たい方から暖かい方へと移動する。 |
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| といった性質があります。 |
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| 従って、湿気対策として換気はとても有効な方法ですが、 |
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梅雨時のような湿気の多い季節や、雨の日や雨が降った後の晴天時に換気をする。 |
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気温の下がる夜間に換気を行う。 |
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といったことをすると、かえって湿気を呼び込むこととなり逆効果になるので注意が必要です。
換気はできるだけ晴れた日の日中にするか、それが難しいときはエアコンや除湿器を活用するようにしましょう。尚、エアコンや除湿器を活用するときは、湿度の高い外の空気が入らないよう窓を閉めてするようにしましょう。 |
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最近増えている洗濯物の部屋干しも、洗濯物1kgからコップ1杯程の水分が蒸発します。壁や押入れ、家具の隙間などに流れ込んで結露したり、カーペットや畳に吸収されてカビやダニの原因となったりしますので、十分な換気や除湿を行うなどの注意が必要です。また乾燥機を使う場合でも、乾燥した洗濯物の水分の多くを室内に排出するタイプのものがありますので注意が必要です。 |
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| 住まいの中の幾つかの場所について、具体的な湿気対策の例を見てみましょう。 |
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| ○水まわりの湿気対策例 |
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| お湯を沸かしたり調理したりして水蒸気を発生するキッチン、あるいは蒸気が発生する一方で気密性が高い浴室などは、湿気が溜まりやすく注意が必要な場所と言えます。 |
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【キッチン】
キッチンでは、調理中は換気扇を回すなど十分な換気によって、発生する水蒸気を排出するようにしましょう。
ただし気密性が高い最近の住宅では、外の空気が入る通り道を開けてあげないと、いくら換気扇を回しても室内の空気を排出することができません。少し窓を開けたり換気口を開けるなど、外気の取込口を確保しておくことが必要です。
調理中に飛散した汁などはカビの栄養となるので、こまめに掃除するようにしましょう。
またシンクの下の収納スペースも、湿気が溜まりやすい場所なので要注意です。天気の良い日に扉を開け放して空気を入れかえたり、時々は中のものを出して掃除したりするようにしましょう。 |
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【浴室】
浴室は最も湿気に気を付けたい場所です。入浴後は1時間ほど換気扇を回すといったことはもちろん、他の部屋に湿気が流れていかないように必ずお風呂の蓋と扉を閉めることが大切です。
そして入浴後は、カビの栄養源となる石鹸カスや垢などの汚れをしっかり落として、カビの撃退にも効果的な熱いシャワーで掃除をし、最後に冷水のシャワーで流すと水蒸気の発生を抑えることができます。
また、壁や床などの水滴をタオルでサッと拭き取るだけでも随分違いますので、最近増えている排水性の高い浴室の床材などは便利な仕様です。 |
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| ○収納スペースの湿気対策例 |
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| 押入れやクローゼットなどの収納スペースは、普段閉め切っている状態で空気が滞留し、湿気が溜まりやすい場所です。天気の良い日には扉を開け放して風を通すようにしましょう。 |
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【押入れ】
押入れの中にふとんなどを一杯に詰め込まないことが大切です。
少しでも風通しを良くするように、左右や奥の壁から5センチ程度空けたり、下にスノコを敷いたりするなど、湿気が中にこもりにくいように気を付けましょう。
就寝中に発散される水分を吸収したふとんをすぐに押入れにしまうのは、カビやダニを発生しやすくしてしまいます。しばらく置いて水分を乾燥させてから仕舞うようにしましょう。また夏でも冬用のふとんを仕舞い放しにすると、中にこもった湿気を吸収してカビやダニを発生させる原因になります。時々出して干すようにするとよいでしょう。
乾燥剤や除湿剤などを活用するのも効果的です。湿気は上よりも下、入口よりも奥に溜まりやすいので、そういった位置に設置するとよいでしょう。新聞紙を丸めて置いておくだけでも湿気を吸い取ってくれますので試してみて下さい。ただし、置き放しにしないでこまめに取り換えるよう注意が必要です。 |
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【下足入れ】
雨でぬれた靴はもちろん、履いた後の湿気を含んだ靴をすぐに仕舞うのは避けましょう。しばらく出しておいたり、新聞紙や除湿剤などを使って乾かしてから仕舞いましょう。
また、時々は中の靴を出して棚などの掃除をしたり、扉を開け放して空気を入れかえるようにしたり、押入れと同様に除湿剤や新聞紙を使うのも効果的です。 |
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| ○居室の湿気対策例 |
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| 普段、人が出入りして空気の流れがある居室ですが、部屋の隅や家具の裏などの空気が流れにくい場所や、カーペットやカーテン、畳などの湿気を吸収しやすいものは、注意が必要です。 |
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【部屋の隅や家具の裏など】
家具などは壁にぴったりつけて置かず、5〜10センチほど離して置き、空気が流れるようにしてあげることが大切です。また扉やカーテンなどもこまめに開閉し、空気がよどまないようにしてあげるようにしましょう。
換気をする場合は天気の良い日中に行うことが重要ですが、窓を2か所以上開けて風の通り道を作ってあげることも重要です。その際、空気の入る側の窓は狭く開け、出る側の窓を大きく開けると空気の流れが速くなります。
さらに、出来ればドアやふすま、収納などの扉も開け放ち、部屋全体の空気を循環させることが理想です。
また24時間換気装置が設置されている場合は吸気口を開けて装置を運転させておくと、外出時に窓を開けておけないような時でも効率よく換気することができます。 |
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【カーペットや畳の裏など】
湿気を吸いやすいカーペットや畳も注意が必要です。
特にダニの温床となりやすいカーペットは掃除機などでこまめに吸い取ることが重要で、6畳なら3分程度かけて掃除するのが目安と言われています。
湿気を含んだ畳は、時々持ち上げて、床との間に厚い雑誌や空き缶などを挟んで隙間をつくって空気を通してあげたり、除湿機をかけたりするとよいでしょう。 |
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【エアコン】
エアコンのフィルターもカビが発生しやすい場所です。
最近では自動で掃除してくれる機種もありますが、まめに掃除するほか、運転する前や後にしばらく送風運転をし、内部の水分をとばすよう心掛けるとよいでしょう。
また冬に暖房をかけているときは、寝る前にしばらく窓を開けて外の空気を入れ、外気との温度差を少なくしてあげると結露を抑えるのに効果があるようです。 |
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このように気を付けていても、なかなか防ぎきれないカビやダニ。
カビの予防には、布に消毒用のエタノールを含ませて拭いておくと効果的があるようです。また発生してしまったカビは、古いタイプの掃除機で吸い取ると胞子が排気口から出て部屋に飛散してしまうことがあるので、胞子を飛散させないようなフィルター付きのものを使うか、消毒用エタノールや市販のカビ取り剤などを吹き付けたり布に含ませて、カビを拡げないようにたたくようにして拭き取るとよいようです。 |
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